【はじめに】

2026 年1月6日夜、長野県各地にて肉眼でもはっきりと見える “数珠繋ぎに連なった複数個の光の点々” が多くの人に目撃され、
『なんだあれは⁉ UFO の編隊か⁉』
などと一時は騒然となった模様。
各局のニュース番組でもこぞって報道されたようですが、結局のところその正体は全てが「人工衛星」だったとか。
(すぐ下【その他参考動画】にニュース動画あり)
米「スペース X 社」の、“複数個を同時に打ち上げて放つ通信衛星” =「スターリンク衛星」(➔〖Wikipedia〗)なるものが条件が重なってそのように見えただけ、とのことでした。


長野朝日放送 abnステーション より
オカルト好きのワタクシとしては、この結末に面白くねぇ~ってな感じは否めませんが、中にはこの一件をきっかけに「人工衛星」そのものに興味を持たれた方や、様々な疑問が沸き起こってきた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
・「人工衛星の数はどれくらい?」
・「人工衛星の速さや大きさは?」
・「人工衛星ってぶつからないの?」
・「人工衛星って今どこにいるの?」
・「人工衛星って肉眼でも見えるの?」
・「今夜見える人工衛星は?」
…などなど。
てなことから今回は、1957 年の初打ち上げ(旧ソ連「スプートニク1号」➔〖Wikipedia〗)以降、通信・軍事・気象 等、今や人類社会には切っても切り離せない「人工衛星」なるもののアレコレをちょいとばかし探ってみました。
使いやすいリアルタイムの追跡サイトやアプリの見方、肉眼での見え方、大きさや速さ、増え続ける数の背景、衝突回避の仕組み、そして私たちの生活を支える役割にいたるまで、「人工衛星」の現状や 基本知識・豆知識 等を幅広くご紹介。
観察を楽しみたい人にも、ニュース等で話題になる「人工衛星」を詳しく知りたい人にも役立つ内容になったのでは、と思います。

すぐ下、「ISS(国際宇宙ステーション)」発【ライブ映像】は “リラグゼーション” や “ボ~っとしたい時” に超オススメ!
目を見開いてひたすら眺めていれば、そのうち奇妙なものやレアなものが目に飛び込んでくるかも??(笑)⇩
(画面左下の “小さな地球” におおよその現在位置が表示されています)
【ISS ライブ映像】

〖Live 4K video of Earth and space: 24/7 Livestream of Earth by Sen’s 4K video cameras on the ISS〗
国際宇宙ステーション(ISS)に設置されたビデオカメラから、NASA 経由で地球のライブ映像を 4K で配信しています。
これは世界初の宇宙からの連続 4K ライブストリームで、宇宙飛行士のように地球を眺めることができます。
地球、ISS、地平線をリアルタイムでご覧ください。
また、「SpaceX Dragon」(➔〖Wikipedia〗)をはじめとする宇宙船が ISS に到着・出発する様子(下写真)も連続で見ることができ、1日約 20 時間のライブ映像で、これまでにない新しい視点から世界を詳細にご覧いただけます。

【その他参考動画】

〖【人工衛星概要】JAXA 職員がさらっと解説〗
〖県内各地で目撃!夜空に現れた光の列「『銀河鉄道』みたい」「UFO の帰省…〗
人工衛星は今どこ? 位置をリアルタイムで確認できる日本向け サイト・アプリ

特に日本の読者には、JAXA 関連の公開ページ、ISS 追跡サービス、衛星トラッカー系アプリが使いやすく、地図上で「今どこを飛んでいるか」を視覚的に把握できます。
衛星は地球の周囲を高速で移動しているため、数分前の情報でも位置が変わることがあります。
そのため、リアルタイム表示や数秒ごとの自動更新に対応したサービスを選ぶのがポイントです。
また、日本上空を通過するタイミングや観測地点ごとの見え方は異なるので、自分の地域設定ができるかどうかも重要です。
人工衛星の位置をリアルタイム表示できるサイトの仕組み

よく使われるのは TLE と呼ばれる軌道データで、これをもとに「今この瞬間にどこを飛んでいるか」を予測します。
つまり、衛星に常時カメラを向けて見ているわけではなく、観測データから更新された軌道情報を使って位置を算出しているのです。
表示が 3D 地球儀だったり、地図上の線だったりする違いはありますが、基本は同じ考え方です。
更新頻度が高いほど実用性が高く、ISS のように移動が速い衛星では特にリアルタイム性が重要になります。
- 軌道要素データをもとに位置を計算する
- 現在時刻と連動して数秒単位で更新する
- 地図表示、3D 表示、通過予報表示など形式が異なる
- 観測地点を設定すると見え方の予測精度が上がる
日本上空の人工衛星を 3D 地図やデータで追跡する方法

3D 地球儀タイプのサイトでは、衛星が地球のどの高度をどの方向へ進んでいるかを直感的に理解できます。
一方で、数値データ中心のサイトでは、高度、速度、通過時刻、仰角、方位などを細かく確認できるため、観測目的には便利です。
ISS や気象衛星、GPS 衛星など目的別に絞り込めるサービスもあり、初心者はまず ISS から試すと動きがわかりやすいです。
スマホアプリでは AR 表示に対応したものもあり、端末を空に向けると、どの方向に衛星がいるかを探しやすくなります。
| 確認方法 | 特徴 |
|---|---|
| JAXA 系サイト | 日本語で見やすく、地球観測衛星の理解に向く |
| ISS 追跡サイト | 通過時刻や見える方向がわかりやすい |
| 衛星トラッカーアプリ | スマホで現在地連動、AR 表示対応もある |
| 軌道データサイト | 高度や速度など詳細情報を確認しやすい |
ISS や GPS など今日の軌道をチェックするコツ

ISS は低軌道を高速で回るため、通過時刻が短く、見える時間帯も限られます。
そのため「今日の何時に、どの方角から、どのくらいの高さで見えるか」を事前に確認する必要があります。
一方、GPS 衛星は中軌道にあり、肉眼観測よりも位置情報システムの一部として理解する対象です。
気象衛星のように静止軌道付近にある衛星は、地図上では日本の上空付近にとどまって見えることがあります。
観測目的なのか、仕組みを知りたいのかで、見るべきデータが変わる点を押さえておくと迷いません。
- ISS は通過時刻と方角を必ず確認する
- GPS 衛星は見えるかより役割を理解するのが重要
- 静止衛星は地図上でほぼ同じ位置に見えることがある
- 天気や周囲の明るさも合わせて確認する
[無料]人工衛星追跡おすすめサイト(日本限定版)

【サテナビ / JAXA 公式】

⇧ これは JAXA 公式サイト〖サテナビ〗内の “3D 人工衛星追跡ツール” で、JAXA 運営の人工衛星のみを対象としたものです。
各人工衛星のリアルタイムな位置情報のほか、24 時間前から現在までの動きを早送りで確認したりもでき、さらには全体をランダムにまんべんなく追ってくれる[CAMERA AUTO]なる機能もあり。
人工衛星の数は少ないですが、画面は美しく見やすく、操作も軽快かつ単純明快でオススメです。
《サテナビ 操作画面一例》





[無料]人工衛星追跡おすすめサイト(全世界版)

【Keep Track – 3D Satellite Toolkit】

アクセスした瞬間⦅抹茶トリュフ⦆の CG でも出現したかと思いましたが、“抹茶の粉” に見えたそれは、なんと地球を取り巻く無数の人工衛星でした。
それもそのはず、今現在(本記事執筆時点)表示されている人工衛星は、不明なものや稼働を終えたものも併せて全世界3万基以上にものぼり、日本だけでも 280 基。
【Keep Track】は、その一つ一つにつき細かなデータを見ることができるという凄いサイトですが、いかんせん情報量が情報量だけにパフォーマンスはあまりよろしくなく、トップページが出現するまでも数十秒程度かかり、また PC スペックによっては機能の一部や表示の一部が自動で省かれてしまうという “親切設計” にもなっているようです。(⇩画像参照)
画面の 拡大・縮小・回転 の操作法は「サテナビ / JAXA」と同じくマウスで可能。

《Keep Track 操作手順一例》(日本の人工衛星を追跡する)
❶

❷

❸

➍

❺

…とまぁ、とりあえず簡単な一例だけは載せておきましたが、“海外サイト” な上、膨大な人工衛星数&ズラリと並んだアイコンで、この場にて完璧な説明などできようはずもありません。
なので、〖GIGAZINE〗様の記事なども参考にしつつ、ご自身でアレコレいじり回し、ご自身にあった機能なり使い方なりを見つけ出すのがベストかと思われます。⇩



⇧ 例えば、「星座」や「国境線」を表示させる、「雲」を消す、「夜」の部分を明るくする、等々がこのアイコンから操作できます。
ハイスペックなパソコンをお持ちの方ほどより多くの操作が可能になるものと思われます。
人工衛星は今日見える? 肉眼で見える条件と見え方

ただし、いつでも見えるわけではなく、太陽光の当たり方、観測する時間帯、空の明るさ、天気、衛星の高度や大きさなどが関係します。
特に見つけやすいのは、日没後しばらくや日の出前で、地上は暗いのに上空の衛星にはまだ太陽光が当たっている時間帯です。
このとき衛星は、星のように点で見えながら、飛行機より静かにスーッと移動していきます。
観測アプリで通過予報を確認しておけば、初心者でも見つけられる可能性が高まります。
人工衛星が肉眼で見える 日・時間・方角 の基本

理由は、地上は暗くなっている一方で、高度のある衛星にはまだ太陽光が当たり、反射して光って見えるからです。
真夜中は衛星も地球の影に入りやすく、見えにくくなります。
また、見える方角は毎日同じではなく、衛星の軌道や観測地点によって変わります。
北西から南東へ進む日もあれば、西から東へ横切るように見える日もあります。
そのため、今日の観測では「時刻」「方角」「最大高度」の3つを事前に確認することが大切です。
- 見えやすいのは日没後と日の出前
- 真夜中は地球の影に入りやすく見えにくい
- 方角は毎回変わるので予報確認が必要
- 最大高度が高いほど見つけやすい傾向がある
ISS はなぜ見つけやすい? 明るさと見え方の違い

地上から見ると点にしか見えませんが、明るさはかなり目立ち、条件が良ければ一等星級かそれ以上に感じることもあります。
しかも移動が比較的わかりやすく、空を一定の速さで横切るため、初心者でも「これが衛星だ」と認識しやすいです。
一方、小型衛星は暗く、肉眼では見えないことも多いです。
同じ人工衛星でも、サイズ、表面の反射率、高度、太陽との位置関係によって見え方は大きく変わります。
| 対象 | 見え方の特徴 |
|---|---|
| ISS | 明るく見つけやすく、一定速度で移動して見える |
| 小型人工衛星 | 暗く、肉眼では見えない場合が多い |
| 静止衛星 | 肉眼観測は非常に難しい |
| 衛星フレア的な反射 | 一時的に急に明るくなることがある |
星や飛行機と見分けるチェックポイント

見分けるポイントは、点滅の有無、移動の仕方、音の有無です。
人工衛星は通常、点滅せず、静かに一定方向へ滑るように進みます。
飛行機は赤や白のライトが点滅し、時間差で音が聞こえることがあります。
星は基本的にその場にとどまり、移動して見えることはありません。
また、人工衛星は途中で急に暗くなって消えることがありますが、これは地球の影に入ったためで、飛行機とは違う特徴です。
- 人工衛星は点滅しないことが多い
- 飛行機はライトが点滅しやすい
- 人工衛星は音がしない
- 途中でスッと消えるのは衛星らしい特徴
- 星は位置がほぼ変わらない
人工衛星の大きさとサイズ感はどれくらい? 宇宙での見え方も解説

ニュースで見る衛星の写真は近距離で撮影されているため大きく感じますが、実際には地球から非常に遠く離れているので、肉眼ではほとんど点にしか見えません。
それでも見えることがあるのは、サイズだけでなく、太陽光の反射や高度が関係しているからです。
特に ISS は例外的に大きく、観測対象として人気があります。
サイズ感を理解すると、人工衛星の見え方や観測の難しさもイメージしやすくなります。
人工衛星の大きさは小型から大型までさまざま

近年は小型化技術が進み、キューブサットのような小さな衛星でも実用的な観測や通信実験ができるようになりました。
一方で、通信容量や大型アンテナ、太陽電池パネルが必要な衛星は大きくなりやすいです。
つまり、人工衛星の大きさは用途によって決まる面が大きいのです。
「人工衛星」とひとことで言っても、サイズ感はかなり違うと考えると理解しやすいです。
| 種類 | サイズ感の目安 |
|---|---|
| 超小型衛星 | 数十センチ程度のものもある |
| 小型~中型衛星 | 数メートル級で観測や通信に利用 |
| 大型衛星 | 大型パネルや機器を備え存在感が大きい |
| ISS | 人工衛星というより巨大な宇宙施設級 |
ISS のサイズが特別に大きく見える理由

そのため、太陽光を反射しやすく、地上からでも非常に明るく見えることがあります。
さらに、ISS は比較的低い高度を周回しているため、遠すぎず、見かけの明るさが保たれやすいのも特徴です。
もちろん肉眼では形までは見えませんが、他の衛星より目立つ光点として認識しやすいです。
「ISS だけは見つけやすい」と言われるのは、巨大さ、反射面積、低軌道という条件がそろっているからです。
地球から見ると小さいのに見える仕組み

それでも見えるのは、衛星そのものを見ているというより、太陽光を反射した光を見ているからです。
たとえば遠くの鏡が一瞬光るように、衛星の表面や太陽電池パネルが光を反射すると、地上からでも確認できることがあります。
また、背景の空が十分暗いことも重要です。
昼間は明るすぎて見えませんが、薄暗い時間帯なら小さな光点でも目立ちます。
つまり、見えるかどうかは大きさだけでなく、反射、距離、空の明るさの組み合わせで決まります。
【参考動画】

〖油井さん見えた?地上から宇宙ステーションくっきり(15/07/31)〗
〖国際宇宙ステーション「きぼう」肉眼で確認 #きぼうを見よう 22/10/4〗
〖【人工衛星】宇宙からデータ取り放題?日本製の超小型衛星を見てきた🛰️〗
人工衛星の速さはどれくらい? 地球のまわりを回る仕組み

特に地球に近い低軌道の衛星は、地球へ落ち続けながら横方向へ非常に速く進むことで、結果として地球の周りを回り続けています。
これは「落ちない」のではなく、「落ちながら外れ続ける」イメージに近いです。
高度によって必要な速度は異なり、低い軌道ほど速く、高い軌道ほど遅くなります。
GPS 衛星や静止衛星では速度も周期も違うため、用途に応じて最適な軌道が選ばれています。
速さを知ると、人工衛星がなぜ短時間で空を横切るのかも理解しやすくなります。
人工衛星が高速で移動できるのは軌道と重力のバランスがあるから

もし速度が遅すぎれば地球へ落下し、逆に速すぎれば地球の重力圏から離れてしまいます。
ちょうどよい速度で進むことで、落ちる軌道と地球の丸みが一致し、結果として周回運動になります。
これはニュートンの砲弾の考え方で説明されることが多く、人工衛星の基本原理です。
つまり、人工衛星はエンジンをずっと吹かして飛んでいるのではなく、打ち上げ時に得た速度と重力のつり合いで飛び続けているのです。
低軌道・中軌道・静止軌道 で速さがどう違うか

低軌道の衛星は地球に近いため重力の影響が強く、速い速度で回る必要があります。
ISS が短時間で空を横切るのはこのためです。
GPS 衛星がある中軌道では、低軌道より遅くなりますが、それでも非常に高速です。
さらに高い静止軌道では、地球の自転と同じ周期で回るため、地上からは同じ場所にとどまって見えます。
速度そのものは大きいですが、見かけ上は動かないのが特徴です。
| 軌道 | 速さの特徴 |
|---|---|
| 低軌道 | 非常に速く、短時間で地球を周回する |
| 中軌道 | 低軌道より遅いが、測位衛星などに適する |
| 静止軌道 | 地球の自転周期に合わせ、地上からは止まって見える |
空気抵抗が少ない宇宙でも速度調整が必要な理由

それでも人工衛星には速度調整や軌道修正が必要です。
低軌道ではごく薄い大気の影響を受けて少しずつ高度が下がることがありますし、地球が完全な球ではないことや、月や太陽の重力、太陽放射圧なども軌道に影響します。
さらに、他の衛星やスペースデブリとの接近を避けるためにも微調整が行われます。
つまり、宇宙は完全な放置で安定する場所ではなく、長く安全に運用するには継続的な管理が必要なのです。
【参考動画】

〖人工衛星 人工の星に魂を吹き込む〗JAXA 相模原チャンネル
その数なんと1万以上! 増え続ける人工衛星とその背景

昔は国家主導の大型衛星が中心でしたが、現在は民間企業による通信衛星群や小型衛星の打ち上げが活発になり、宇宙空間の利用は一気に広がりました。
そのため「今、宇宙にどれくらいあるのか」という問いには、運用中の衛星、故障した衛星、デブリ化した物体を分けて考える必要があります。
特に低軌道では衛星コンステレーションの拡大が目立ち、数の増加が観測や安全管理にも影響しています。
人工衛星の数を知ることは、宇宙利用の現在地を理解するうえで重要です。
いま宇宙にある人工衛星の数と運用中の内訳

ただし、数え方には違いがあり、打ち上げられた総数、現在軌道上に残っている数、実際に機能している数では数字が変わります。
また、通信、地球観測、測位、科学観測、軍事利用など、用途別の内訳も多様です。
近年は通信衛星の比率が高まり、特にインターネット通信向けの衛星群が全体を押し上げています。
最新の正確な数は時期によって変動するため、宇宙機関や追跡データベースの更新情報を確認するのが確実です。
- 総打ち上げ数と運用中の数は異なる
- 通信衛星の増加が全体数を押し上げている
- 観測、測位、科学、軍事など用途は多様
- 最新数値は更新時期によって変わる
新型衛星や通信需要で数が増えている理由

以前は一部の国や大企業しか扱えなかった衛星開発が、大学や民間ベンチャーにも広がりました。
さらに、世界的な通信需要の拡大により、広域インターネット接続を実現するための多数の衛星を一括運用する計画が増えています。
地球観測でも、高頻度で撮影するために複数衛星を並べる運用が一般化しています。
つまり、1基の高性能衛星だけでなく、多数の衛星を連携させる時代に入ったことが、数の急増につながっています。
大陸規模で広がる衛星活用と最新トレンド

通信、物流、農業、防災、海洋監視、気候変動の観測など、大陸規模でデータを扱う分野では衛星が欠かせない存在になっています。
最近のトレンドとしては、低軌道通信網の整備、地球観測データの商用利用、AI と組み合わせた画像解析、災害時の即時把握などが挙げられます。
また、複数の衛星をネットワーク化して常時観測や常時通信を目指す流れも強まっています。
人工衛星は単独の機械ではなく、社会インフラの一部として進化しているのです。
【参考動画】

〖地球を周回している「人工衛星の数」はどれくらいなのか?〗
人工衛星はなぜぶつからない? 衝突回避の仕組みと危険性

理由は、宇宙空間が非常に広いことに加え、各衛星の軌道が継続的に監視され、接近の可能性がある場合には回避行動が取られるからです。
ただし、絶対に安全というわけではありません。
実際にはスペースデブリや故障衛星との接近リスクがあり、運用者は常に軌道データを確認しています。
衛星が増えるほど管理の難しさも増すため、衝突回避は今後さらに重要なテーマになります。
人工衛星同士がぶつからないよう監視する仕組み

レーダーや望遠鏡などで得られたデータをもとに、どの衛星がいつどこで近づく可能性があるかを計算し、危険度を評価します。
接近確率が一定以上になると、衛星運用者に警告が送られ、必要に応じて軌道修正が検討されます。
特に有人施設である ISS では、安全確保のため慎重な判断が行われます。
つまり、ぶつからないのは偶然ではなく、地上からの継続的な監視と運用判断があるからです。
スペースデブリや故障衛星が持つ危険

デブリは使い終わったロケット部品、破片、衝突で生じた小片などを含み、高速で飛んでいるため、小さくても大きな損傷を与える可能性があります。
しかも、すべてを完全に追跡できるわけではありません。
大きな破片は監視しやすい一方で、小さな破片は検知が難しく、衛星や宇宙船にとって深刻な脅威になります。
衛星数の増加は便利さをもたらす反面、宇宙ごみ問題も同時に拡大させているのです。
- デブリは小さくても高速で危険
- 故障衛星は自力回避できない場合がある
- 衝突が起きるとさらに破片が増える
- 低軌道の混雑が特に課題になりやすい
【参考動画】

〖【日本の宇宙開発シリーズ】再配信!スペースデブリの脅威 深刻化する宇宙ごみ問題 | 第12回(ガリレオCh)〗
〖【宇宙船の残骸】地球を取り囲む9000トンの宇宙ゴミ |徹底捜査!宇宙の脅威 (ディスカバリーチャンネル)〗
軌道データと予測で回避行動を行う流れ

その後、接近距離、衝突確率、衛星の燃料残量、任務への影響などを総合的に見て、回避するかどうかを判断します。
回避が必要と判断されれば、衛星のスラスターを短時間噴射して軌道を少し変えます。
変更量はわずかでも、高速で飛ぶ衛星同士では十分な回避効果があります。
回避後も再計算を行い、必要なら追加調整をします。
このように、人工衛星の安全運用はデータ予測と精密な判断の積み重ねで成り立っています。
人工衛星の役割とは? 私たちの 生活・スポーツ・報道 を支える全般機能

スマホの地図、天気予報、テレビ中継、災害監視、船や飛行機の運航管理、農地の観測など、日常の多くの場面で衛星データが使われています。
さらに、スポーツ中継や報道現場でも、広域通信や映像伝送を支える重要なインフラです。
人工衛星の役割を知ると、「宇宙開発は特別なもの」という印象が変わり、社会を支える基盤技術として理解しやすくなります。
GPS・通信・天気観測 など人工衛星の代表的な役割

GPS などの測位衛星は、スマホの地図アプリやカーナビ、物流管理に欠かせません。
通信衛星は、離島や山間部、海上、航空機との通信を支え、広域ネットワークを実現します。
気象衛星は雲の動きや台風の発達を監視し、天気予報や防災情報の精度向上に貢献しています。
このほか、地球観測衛星は森林、海洋、農地、都市の変化を継続的に記録し、環境把握にも役立っています。
| 役割 | 主な用途 |
|---|---|
| 測位衛星 | 位置情報、ナビ、物流管理 |
| 通信衛星 | 放送、インターネット、遠隔地通信 |
| 気象衛星 | 雲画像、台風監視、天気予報 |
| 地球観測衛星 | 災害監視、環境観測、農業支援 |
災害報道や取材、ラジオや番組配信を支える衛星技術

災害時には地上回線が不安定になることがありますが、衛星通信を使えば被災地から映像や音声を送れる場合があります。
また、広い地域へ同時に情報を届ける放送分野でも、衛星は長年活用されてきました。
テレビ番組の中継、ラジオ配信の補完、海外取材時の通信確保など、衛星技術は見えないところで情報流通を支えています。
特に緊急時には、地上インフラだけに頼らない通信手段として価値が高く、社会の情報インフラとしての役割が際立ちます。
ユーザーの生活や趣味に役立つ衛星データの活用例

たとえば登山やドライブでは位置情報サービスが役立ち、釣りや農業では天気や海況、地表データが参考になります。
天体観測が好きな人なら、ISS の通過予報や衛星追跡アプリで観察を楽しめます。
また、災害時の降雨情報や河川監視、地図更新にも衛星データが活用されています。
人工衛星は遠い宇宙の話ではなく、日々の移動、趣味、安全確認を支える身近な技術だと言えます。
【参考動画】

〖地球環境を見守る人工衛星〗JAXA|宇宙航空研究開発機構
〖人工衛星の仕組みと役割 🛰️人工衛星ってどうやって飛んでるの? 🤔 実は私たちの生活に欠かせない人工衛星の仕組みと役割を解説!〗
人工衛星についてよくある疑問をまとめて解決

ここでは、初心者が特に気になりやすいポイントをまとめて整理します。
基本を押さえておくと、リアルタイム追跡サイトの見方や、観測時の判断もしやすくなります。
ネット上には誤解を招く説明もあるため、仕組みをシンプルに理解しておくことが大切です。
人工衛星は1日で地球を何周するのか

低軌道の衛星は1周にかかる時間が短いため、1日に何度も地球を回ります。
ISS もおよそ 90 分前後で1周するため、1日では十数周する計算になります。
一方、中軌道の GPS 衛星はもっとゆっくりで、静止衛星は地球の自転と同じ周期で回るため、地上からは動かないように見えます。
つまり、「人工衛星は1日何周か」という問いには一つの答えはなく、どの軌道の衛星かで大きく変わるのです。
肉眼で見える人工衛星はいつも同じではない?

同じ衛星でも、観測地点、季節、時刻、太陽光の当たり方、天気によって見えたり見えなかったりします。
ISS のように比較的見つけやすい衛星でも、毎日必ず見えるわけではありません。
また、見える明るさも毎回違います。
そのため、「前は見えたのに今日は見えない」というのは珍しいことではありません。
観測を成功させたいなら、その日の通過予報を確認し、空の条件も合わせてチェックするのが大切です。
ブログやレビューでよくある誤解と正しい理解

たとえば「人工衛星はいつでも肉眼で見える」「宇宙には空気がないから一度上げれば永久に同じ軌道を回る」「数が多すぎてすぐ衝突するはず」といった見方です。
実際には、見える条件は限られ、軌道は少しずつ変化し、衝突回避のための監視も行われています。
また、見えた光がすべて人工衛星とは限らず、飛行機や星の見間違いもあります。
正しく理解するには、観測予報、軌道の基本、衛星の役割をセットで知ることが重要です。
【おすすめ商品 / スマートデジタル天体望遠鏡】 Vixen(ビクセン)ZWO Seestar シリーズ

【参考動画 / 商品説明 / ビックカメラ公式】

〖【最新ガジェット】スマホ連動で誰でも天体観測!ZWO Seestar S30を使ってみた!〗
【おすすめ本】

【改訂新版 人工衛星の “なぜ” を科学する】 NEC「人工衛星のなぜを科学する」製作委員会(著)

読者レビュー(Amazon より一部抜粋)

・中高生レベルでも読めるような内容でわかりやすく端的にまとめられています。大人でも良い本です。
・最近の動向が手軽に把握できる良書です。
・人工衛星のことが、初心者にも分かりやすく記載されている。また、宇宙空間という特殊な環境での動作を考え、軽量化や冗長化など工夫されていることが分かりやすく書かれている。











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