【はじめに】
選考落ちなどで日の目を見ぬまま眠らせている小説はありませんか ?
血の滲む思いでコツコツ書き上げた作品が、行き場のないまま放置されているとしたらあまりにももったいないはなし。
小説を書くような方ならほぼご存じであろう、アマゾンの電子書籍「Kindle」。
実はコレ、素人の小説やマンガでも簡単に無料出版できちゃうのです。
価格設定も自由で、ロイヤリティはなんと 70% !
さらにはページを読まれただけでも収入が発生 !
作業も超簡単で、ドキュメントに保存している小説をワンクリックでベタ貼りし、イメージ画像をひとつ UP するだけ。
どうせなら自分自身でサクッと出版してロイヤリティを GET しちゃいましょう !
※ 本記事では主に「小説」を主体に説明していますが、「マンガ」も同様の流れかと思われます。
※ いつぞやより無料による紙書籍(ペーパーバック)の出版も可能となっており、末尾のほうで「追記」にて触れております。
Kindle とは
今さら説明するまでもないでしょうが…
Kindle(キンドル)とはアマゾン社の電子書籍端末とコンテンツ提供サービスの総称で、2007 年にアメリカで発足しました。
今や “Kindle” といえば “電子書籍” の代名詞みたいなもので、ハード、ソフトともに世界の市場をほぼ独占しているのが現状です。
端末は時代とともに進化を遂げ、今では世界中に膨大な数の読者を抱えています。
出版されるまでの流れ
まずは上記サイトにてサインインし、住所氏名や口座番号など必要事項を登録してマイアカウントを作成します。
とりあえず画面に従って進めていくだけです。
基本設定が完了すれば以降は小説を一つ一つ UP していくのみとなります。
小説に必須の入力項目
入力が任意なオプション項目も多数存在しますが、とりあえずは順を追って必須の入力項目をメインに転載しておきました。
以下ご参考まで。
❶
マイアカウントの作成を終えると現れるのがこの画面。
以後のトップ画面となります。
画像一番左の「+」をクリックで一つの小説が入力できます。
以下、画面だけで一見して分かるものは特に補足説明はしておりませんので悪しからず。
❷
「ローマ字」の入力欄で “スペース” を “全角” で入力してしまうとはじかれるので注意。
➌
❹
「内容紹介」の欄は検索でのヒット率にも影響してきますので、しっかり入力することをオススメします。
「出版に関して必要な権利」は通常なら上にマークでしょう。
➎
「カテゴリーを編集」をクリックで選択肢が出てきます。
「Kindle 本」を選択したのち該当カテゴリーにチェックを入れましょう。
上赤枠内「主なマーケットプレイス」は当初はもっと後での設定(本記事 ❿)でしたが、いつぞやよりこの場所に移動されています。
日本国内向けに販売する場合は「Amazon.co.jp」の選択です。
❻
❼
「保存して続行」をクリックで 2 ページ目に移動します。
❽
「デジタル著作権管理」は通常は「はい」でしょう。
「ページを読む方向」は “希望” ではなく “元原稿がどちらなのか” で選択します。
「電子書籍の原稿をアップロード」をクリックして保存している該当小説を貼り付け、無事完了すれば ⇨ のようなものが出現します。
❾
「参照」をクリックして自己のピクチャーフォルダから表紙用の画像をチョイスします。
(一応小説の “表紙” ですので、事前にプリント機能などでタイトルなりをドンと埋め込んでおくことをオススメ致します)
ファイルサイズ等に問題がなければ、少しして “完了” のメッセージが表示され画像が出現します。
「プレビューアーを起動」をクリックし、端末による表示確認も念のためしておかれたほうがよろしいでしょう。
❿
「KDPセレクト」は登録するのが一般的かと思われますが、詳細は「KDPセレクト」をクリックしてご確認を。「主なマーケットプレイス」は “Amazon.○○○” がズラリと出てきますが日本国内であれば通常 “Amazon.co.jp” を選択です。➔(上 ❺ の【追記】参照)
⓫
「ロイヤリティプラン」で “35%” を選択する意味はあまりないかと思われます。
「希望小売価格」に金額を入力するとロイヤリティーなどが自動計算されます。
⓬
「kindle 本を出版」をクリックで出版準備がすべて完了です。
⓭
トップ画面に出版準備の開始された小説概要が出現し、審査が完了し「販売中」の文字(上画像の⇦)に切り替われば万事終了です。
販売開始後に小説内容や上で設定した内容を変更したい場合は、「…」(上画像の⇧)から可能となってます。
(※ その場合は再び審査を受けることになります)
【補足 1】超重要なキーワード設定
必須ではないものの、“売れるため” や “読まれるため” に絶対必要と言えるのは「キーワード」の設定です。
ブログなどもそうですが、読まれるためには、それを求めるヒトが打ち込んだ “検索語句” に対し、自分の記事なり作品なりが上位にヒットしなければ話になりません。
「キーワード」の設定を一切しなければ “作者名” や “タイトル” で検索される以外ほとんど報われない、といっても過言ではないでしょう。
【Kindle ダイレクト・パブリッシング】では「キーワード」を 7 つまで設定できますので、これだけは抜かりなく、そしてかなりの神経を使って設定することをオススメいたします。
ようするに、
『このような作品内容を求めている人ってのは一体どのような “語句” を打ち込んで検索するのだろう…』
といったことを真剣に考え、その “語句” ってのを「キーワード欄」に入力するわけです。
ちなみに、1 つのキーワード設定欄には 60 文字 ? 程度入力できますので、それを目一杯使い、文章風に少しでも多くの重要ワードを盛り込むのがコツのように思われます。(自身の検証による)
ただ、キーワードに “作品名” や “作者名” を入れ込むのは何らのメリットもなく妥当ではありません。
それらはわざわざ設定しなくても当然に検索で反映されるからです。
単ワードを極力被らせず、7 箇所すべてにうまく設定できれば多くの検索語句に対してヒットしてくれる可能性が高くなりましょう。
【補足 2】売れる(読まれる)ためのコツ
【Kindle ダイレクト・パブリッシング】で通常登録した作品は、基本 3 カ月に一度のみ「5 日間無料キャンペーン」にエントリーすることができます。
『え ? 無料で出すなんて損なだけじゃん』
と普通なら思ってしまいそうですが、じつはそうではありません。
“無料” だと当然多くの人に買われることになりますが、ここにエントリーする “ウマミ” は、もし彼らに高評価を得られれば(4 ッ星や 5 ッ星を得られれば)掲載順位が UP したり売り上げが UP したりと後々大きな恩恵が得られることにあります。
またそれ以外にも、複数販売しているうちの自信作1作だけを無料にすることによって、それを読んで気に入った人が他の “有料作品” をも読んでくれる、なんてこともりましょう。
ただ、これらは “諸刃の剣” でもあり、駄作に対しては厳しい評価がワンサカ下されることとなって、言わば永遠に葬り去られることになるやもしれません。
エントリーするのは高評価が得られるであろうそれなりの自信作だけに限っておくのがベターでしょう。
【追記(2021年10月)】 紙書籍(ペーパーバック)も無料出版可能に !
2021年10月、これまでの電子書籍に加え紙による現物書籍「ペーパーバック」も無料出版可能になったようで、上画像の ⇩ がそれです。
すでに電子書籍にて販売中の方はそれぞれの個別書籍欄から直接フォーマットに入れ(上画像の下段)、手続きもある程度簡略化されております。
“無料” とのことでワタクシの小説達も試しに出版してみようと思いましたが、コスト計算等から途中で断念。
コレ、“無料” とは名ばかりで、売れた後に自身のロイヤリティ 60% の中からしっかり「印刷費」が抜かれます。
最もコストの安い「黒インク」使用でも以下表の通りで、当然それを割り込んだ価格設定はできません。(アマゾンの取り分 40% は不動)
ワタクシの場合、電子書籍は現状すべて 250 円 で販売しておりますが、どれも 110 ページには満たないので 1 作品あたり 400円 のコストが “天引き” されることになります。
具体的な計算をすれば、仮に自身の取り分をたったの 2 円としても 1 作品あたり 670 円の販売価格にしなければなりません。
(670 円 × ロイヤリティ 60% − 印刷費 400 円 = 取り分 2 円)
てなわけで、電子書籍との価格差から間違いなく “売れない” と判断いたしました。
ページ数の多い作品であれば 1 作品あたり 300 円程度から販売可能ですが、仮に 300 円で売ったとしても上納金とコストを差し引いた取り分は 5 円ぽっち…
う~ん… て感じです。
ただ、考えようによっては「ペーパーバック」で高値を付けざるを得ない分、それより遥かに安い「電子書籍」の “オトク感” が大幅に UP し、それがゆえに電子書籍の売り上げが大幅 UP、なる怪現象が起こりうるかもしれません。(苦笑)
まあ利益云々は別として、“紙の本を出版している” といったステイタスを味わいたい方、あるいは 1 作品あたりのボリュームがそれなりにあって “売れると自信のある方” にはもってこいのシステムではないでしょうか。
ちなみに「ペーパーバック」で貼り付ける “本文” と “画像” は PDF 形式のものでなくてはならず、変換ツールをお持ちでない方は以下などが便利ですのでよろしければご活用下さい。
何はともあれ、アマゾン kindle で書籍を販売するならまずは「電子書籍」から始め、その販売状況等から「ペーパーバック」に進出するかどうかを見定めるのが王道かと思われます。
文章力 UP にオススメ
『文賢(ブンケン)』は、独自に研究を続けた「100 を超える視点」を用いて、あなたの文章をチェックします。
株式会社ウェブライダー
そして、より良い文章を書くための改善点を提案します。 読みやすくわかりやすい文章や、人を傷つけない文章を書くためには、 多くの人のチェックが必要です。文賢はあなたの文章をサポートする、心強いパートナー。
個人でもチームでも、使い方に合わせてカスタマイズできるため、 企業やメディアのルールやレギュレーションに合わせて、設定を細かく変更できます。
文賢には、 情報や感情を具体的に表現するための「文章表現」や「言い回し」が多数用意されています。
それらの表現を用いることで、文章の魅力が増し、より多くの人に読んでもらえるようになります。
リリースから 2 年が過ぎ、今では、上場企業、中小企業、個人事業主、教育機関、アーティストの方まで。 さまざまな方にお使いいただいています。
■ 文賢をオススメしたい方
❶ 少しでも読みやすく、わかりやすい文章を書きたい方
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❹ Facebook や Twitter などの SNS によく文章を投稿している方 etc
株式会社どりむ社
「ブンブンどりむ」は、小学生全般を対象に「作文力」を伸ばすことで読解力、思考力といった「国語の総合力」を身につける作文通信教育講座です。
監修にベストセラー『声に出して読みたい日本語』の齋藤孝先生(明治大学教授)をお迎えし、子どもが楽しくひとりで学習できるようなマンガ形式のオリジナル教材を使っております。
「ゆとり教育」以後、小学校の授業やテストでは知識活用型の文章題が急増しています。
文章題を読み解くのに必要な読解力や思考力、表現力を身につけることのできる教材として好評をいただいています。
国語力があがることで、「算数の文章題が解けるようになった」など他教科の学力アップにつながったとのご意見も多くいただいています。
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