【はじめに】

コロナ禍の中で、各地の海水浴場が閉鎖を余儀なくされています。
ただ、ほとんどの地域で海水浴そのものが禁止されているわけではなく、暑い中ついつい海水浴に出向く方もおられるでしょう。
そういった方は特に “悪魔の引き波” のことを頭に入れておかなくてはなりません。
夏になると必ず報道される、海水浴場での事故。
「浅瀬で遊んでいるだけなのになぜ溺れるんだろう ?」
と、疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
浅瀬で遊んでいて溺れてしまうのは「離岸流(りがんりゅう)」によるものがその大半を占めます。
既存記事の内容はそちらとも重複しているため追記部分から読まれても特に差し支えはありません。
下の目次よりジャンプできます。
- 離岸流とは
- 【追記 / 2025,7,5】 「離岸流」のアレコレをさらに詳しく・分かりやすく・簡単に★(AI=GPT-4.1 併用)
- 【離岸流 関連動画いろいろ】
- 【オススメ記事】
離岸流とは

ご存じのように、砂浜には定期的に波が押し寄せます。
当然押し寄せた波は再び戻っていきます。
この “波の戻り” ってのがクセ者で、波打ち際のどこかのポイントでス~ッと勢いよく引いていくケースが多いのです。
この悪魔のごとき引き波が「離岸流」と言われるもので、その発生ポイントは予測困難、かつ、ほとんどの場合時々刻々と変化していきます。
離岸流の引くスピードは凄まじく、実験ではオリンピックの水泳選手が必死に泳いでも流れに逆らうことは不可能でした。
子供だけでなく、大人さえもパニックになるのは当然です。
パニックに陥ったあげく、必死にもがき、力尽きて溺れてしまう、といったケースが大半のようです。
離岸流からの脱出、対処法

離岸流から命を守る方法は、パニックを起こさず、まずは流れに身を任せる、です。
そして、ある程度流れが緩やかになった時点で海岸線と平行に泳ぎ、離岸流から脱出しましょう。
凄まじい “引き” は、すぐそこの沖までです。
ほとんどの場合、脱出した後、落ち着き、泳いで戻ってくれば助かります。
通常時の海水浴場では、仮に溺れそうになったとしてもライフセーバーや他の人に救われることが多いかもしれません。
ただ今夏の海水浴場は、多くの場所でライフセーバーが不在なうえ海水浴客も少ないかと思われ、普段以上に厳重な注意が必要です。
行かないに越したことはありませんが、どうしてもガマンできず海水浴に赴いてしまいそうな皆さん 、
自身のため、大切なヒトのため、恐ろしい「離岸流」のことを頭の片隅にとどめておきましょう。
[⇩さらに詳しく⇩]
【追記 / 2025,7,5】 「離岸流」のアレコレをさらに詳しく・分かりやすく・簡単に★(AI=GPT-4.1 併用)

海での楽しい時間を安全に過ごすために、毎年多くの事故を引き起こしている「離岸流」について、わかりやすく解説します。
離岸流の基礎知識から見分け方、対処法、事故防止策まで、知っておくべきポイントを網羅的に紹介します。
この記事を読めば、万が一の時にも冷静に対応できる知識が身につきます。
離岸流とは(概要)

英語では「リップカレント(Rip current)」とも呼ばれます。
見た目は一見穏やかでも、流れの速さは最大で秒速2メートル(10 秒で 20 メートル以上)にもなり、泳ぎの得意な大人でも逆らうのは困難です。
この流れに気づかずに入水すると、あっという間に沖へ流されてしまうため、毎年多くの水難事故の原因となっています。
離岸流は特に砂浜のある海岸で発生しやすく、波が高くなくても起こるため注意が必要です。
- 岸から沖に向かう強い流れ
- 見た目は穏やかでも危険
- 毎年多くの事故原因
海水浴場での溺死事故で最も多い原因は?

特に、波打ち際で遊んでいた子供や泳ぎに自信のない大人が、突然強い流れに巻き込まれて沖へ流されるケースが多発しています。
離岸流は目に見えにくく、気づかないうちに流されてしまうため、事故が起きやすいのです。
また、パニックになって無理に岸へ戻ろうとすると体力を消耗し、溺れてしまうリスクが高まります。
このため、離岸流の知識と対処法を知っておくことが、海での安全を守る第一歩となります。
- 離岸流が溺死事故の主な原因
- 子供や泳ぎが苦手な人が被害に遭いやすい
- パニックによる体力消耗が危険
波打ち際の浅瀬でも離岸流で流されるの?

水深が膝下程度の場所でも、強い流れに足を取られてバランスを崩し、そのまま沖へ引き込まれることがあります。
特に小さな子供や体力のない人は、浅瀬でも油断できません。
また、波が小さい日でも離岸流は発生するため、「今日は波が穏やかだから大丈夫」と思い込むのは危険です。
浅瀬で遊ぶ際も、離岸流の存在を意識し、常に周囲の状況に注意を払いましょう。
- 浅瀬でも離岸流は発生する
- 小さな子供は特に注意
- 波が小さくても油断禁物
離岸流事故での子供・大人それぞれの昨今の年平均溺死者数は?


日テレ NEWS より
特に夏の海水浴シーズンには、子供と大人の両方で被害が報告されています。
近年の統計によると、年間の離岸流による溺死者数は、子供(中学生以下)が 10 ~ 20 人前後、大人(高校生以上)が 30 ~ 50 人前後とされています。
この数字は、海水浴場での水難事故全体の中でも高い割合を占めており、離岸流の危険性を物語っています。
事故を防ぐためには、年齢を問わず正しい知識と備えが必要です。
年齢層 | 年平均溺死者数(離岸流) |
---|---|
子供(中学生以下) | 10 ~ 20 人 |
大人(高校生以上) | 30 ~ 50 人 |
離岸流がよく発生する日本の有名な海水浴場は?




特に、広い砂浜や地形的に波が集まりやすい場所では、離岸流のリスクが高まります。
有名な例としては、千葉県の九十九里浜、神奈川県の湘南海岸、静岡県の白浜大浜海岸、宮崎県の青島海岸などが挙げられます。
これらの海岸は人気の観光地であり、多くの人が訪れるため、毎年離岸流による事故が報告されています。
海水浴場ごとに危険エリアが異なるため、現地の注意喚起やライフセーバーの指示を必ず守りましょう。
- 千葉県:九十九里浜
- 神奈川県:湘南海岸
- 静岡県:白浜大浜海岸
- 宮崎県:青島海岸

離岸流の発生条件や発生しやすい場所は?

主な発生条件・発生場所は、波が連続して打ち寄せること、海底の地形に変化があること(砂のくぼみや溝)、テトラポッドや防波堤の近く、河口付近などです。
また、満潮や干潮のタイミング、風向きや波の高さによっても発生しやすさが変わります。
特に、波が高い日や台風の後は離岸流が強くなりやすいので注意が必要です。
海水浴場では、離岸流が発生しやすい場所に注意喚起の看板(上画像参照)が設置されていることも多いので、必ず確認しましょう。
- 波が連続して打ち寄せる場所
- 海底にくぼみや溝がある場所
- テトラポッドや防波堤の近く
- 河口付近
離岸流の見つけ方や見分け方は?

まず、波が崩れにくく、他の場所よりも波が小さく見える帯状のエリアがあれば、そこが離岸流の可能性があります。
また、海藻やゴミが帯状に沖へ流れている場所、海の色が周囲よりも濃く見える場所も要注意です。
波が左右から集まっているように見える場所や、泡が沖に向かって流れている場所も離岸流のサインです。
海に入る前に、必ず周囲の海面の様子を観察しましょう。
- 波が崩れにくい帯状のエリア
- 海藻やゴミが沖へ流れている
- 海の色が濃い場所
- 泡が沖に向かって流れている
離岸流ではどこまで流される?

流れの速さは秒速1~2メートルにもなり、10 秒で 20 メートル、1分で 100 メートル近く流されることも珍しくありません。
ただし、離岸流は沖合 100 ~ 200 メートル付近で流れが弱まることが多く、そこから先は流れが分散します。
このため、無理に岸へ戻ろうとせず、流れが弱まるまで冷静に浮いて待つことが重要です。
パニックにならず、体力を温存することが生還のカギとなります。
流される距離 | 流れの速さ |
---|---|
数十 ~ 100 メートル以上 | 秒速1~2メートル |
離岸流に流された時の対処法・助かる方法は?


まず、無理に岸へ向かって泳がず、流れに逆らわないようにしましょう。
流れが弱まるまで浮いて待つか、岸と平行に泳いで離岸流の帯から抜け出すのが効果的です。
体力を温存し、助けを呼ぶことも忘れずに。
浮くことができるもの(浮き輪やペットボトルなど)があれば、それにつかまって救助を待ちましょう。
自分の命を守るために、事前に対処法を知っておくことが重要です。
- パニックにならず冷静に
- 岸へ無理に戻ろうとしない
- 岸と平行に泳ぐ
- 浮いて体力を温存
- 助けを呼ぶ
離岸流で流されているor溺れかけている人を発見したらまず何をすべき?

二次被害を防ぐため、すぐに周囲の大人やライフセーバー、監視員に知らせ、119番通報を行います。
救命具(浮き輪やペットボトルなど)があれば、それを投げて助けを待つように指示しましょう。
自分の安全を最優先にし、冷静な対応が大切です。
- 自分で助けに行かない
- 周囲に知らせる・119番通報
- 救命具を投げる
- 冷静に指示を出す
離岸流での事故防止対策は何かある?

まず、海水浴場の注意喚起やライフセーバーの指示を必ず守りましょう。
離岸流が発生しやすい場所には近づかない、天候や波の状況を事前に確認する、子供から目を離さないなどの基本的な対策が重要です。
また、万が一に備えて救命胴衣や浮き具を持参することも有効です。
家族やグループで行動し、単独での遊泳は避けましょう。
- 注意喚起や指示を守る
- 危険エリアに近づかない
- 天候・波の状況を確認
- 子供から目を離さない
- 救命胴衣や浮き具を活用
離岸流から子供を守る “溺れ防止グッズ” は何がある?

代表的なものには、ライフジャケット(救命胴衣)、腕用フロート、浮き輪、ネックフロートなどがあります。
最近では、万が一の際に自動で膨らむタイプの救命具や、GPS 機能付きの子供用リストバンドも登場しています。
これらのグッズを正しく着用し、必ず大人が目を離さないことが大切です。
また、グッズだけに頼らず、子供自身にも海の危険について教えておきましょう。
- ライフジャケット(救命胴衣)
- 腕用フロート
- 浮き輪・ネックフロート
- 自動膨張式救命具
- GPS付きリストバンド
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万が一自動膨張しない場合に備えて手動でも起動できる様にしております。

浅瀬で遊んでいた子供が離岸流につかまった際などにも、足をとられ、腰部分が水に浸かった時点でバッチシ作動してくれるはずです。
川や池などで急な深みにはまった時も然りです。





【参考動画 / バサロ ベルト型ライフジャケット / 手動膨らませ】
〖膨張式ライフジャケット 腰巻ライフジャケットテスト バサロ〗
【離岸流 関連動画いろいろ】

〖水難事故 こんな状況になったら?離岸流に巻き込まれたときの対処法と子どもが溺れてしまったときの対処法【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG〗
〖海水浴場に潜む危険 沖へ流されてしまう「離岸流」の仕組みとは?|BSN 新潟〗
〖たった 30 秒で海岸から沖へ… 海の事故の一因『離岸流』の恐ろしさ 専門家が指摘する “勘違いに潜む危険性”|東海テレビ NEWS ONE〗
〖「助けて!」離岸流からの救助 “緊迫の一部始終” 背景に深刻なライフセーバー不足【サンデーステーション】(2024 年7月 29 日)|ANNnewsCH〗
〖5% の人のみが存在を知る死の海流:離岸流〗
【離岸流 関連サイト】

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