天敵オオスズメバチへの超有名な必殺攻撃 ニホンミツバチの “熱殺蜂球” とは 

〖ひまつぶし系記事〗
スズメバチを蒸し殺す 日本ミツバチの熱殺蜂球
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【はじめに】

「キャーッ ! オオスズメバチさま~っ ! ❤」

…なんて声が聞こえてきそうな熱気ムンムンの写真ですが、けっしてそうではありません。

このオオスズメバチは、すでに死んでいるか息絶える寸前でしょう。

これぞニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)が誇る対オオスズメバチ戦法、熱殺蜂球ねっさつほうきゅうといわれる必殺技です。

熱気ムンムンにはちがいありませんが…

ちなみに、敵と戦ったり蜜を収集したりして働いてるのはすべてメスバチで、わずかばかりのオスバチは何もせず巣の中でただウロウロしております。
このことはスズメバチの世界も同様らしく、毒針を振りかざして戦闘モードで睨み合うのはメスばかりです。
人間界と同じ ??

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熱殺蜂球とは  

ミツバチの天敵であるオオスズメバチは肉食バチの代表格で、幼虫などをわが子へのエサにするためミツバチの巣を集団で襲います。

巨大なオオスズメバチに集団で襲われたりしたら小さなミツバチなどひとたまりもないですが、ことニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)に関してはオオスズメバチへの対抗手段を持っており、それが高温で蒸し殺す “熱殺蜂球” というわけです。

“熱殺蜂球” は、1980年代に玉川大学の小野正人教授によって世界で初めて発見されました。
基本はニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)特有の行動とされていますが、実験ではセイヨウミツバチも蜂球行動を見せたことがあるようです。

オオスズメバチは、習性として巣の探索係がまず一匹で飛来します。

そして、発見したら特殊なフェロモンを巣に付着させ仲間を呼び寄せます。

 “熱殺蜂球” とはようするに、探索係が仲間のオオスズメバチを呼び寄せる前に「みんなでやっちまえ !」って戦法です。

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熱殺の方法

探索にきたオオスズメバチを発見したミツバチは、まず姿を隠して巣の内部で待ち伏せます。

そして、油断して侵入してきたオオスズメバチを大群で囲いこみ、一斉に筋肉を震わせながら蜂球内の温度を 45 度以上に上昇させます。

ニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)は 50 度以上の高温にも耐えれますが、致死温度が 45 度のオオスズメバチは30 分以内にほぼ息絶えるそうです。

Hulu

なお、この必殺技に参加したミツバチは、仮にオオスズメバチの攻撃を免れたとしても体力の消耗が著しく寿命が一気に縮むそうです。

そして寿命の縮んだミツバチは、次回 “熱殺蜂球” のメンバーとなった場合、最も死亡率の高い蜂球中心部に配置されるんだとか。

生命サイクルを効率よく回してるとはいえ、なんだかやるせないですね。

【参考動画】

スズメバチを撃退するニホンミツバチ | ナショジオ

1 分 40 秒
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ミツバチの基本生態

20 万種以上ともいわれるハチの中で、花のミツと花粉を収集する “ミツバチ” はたったの 9 種類しか確認されておらず、うち 1 種類のみがヨーロッパに由来を持つ “セイヨウミツバチ” で、残りはすべてアジアに分布しています。

海外での養蜂

9 種類のうち養蜂として家畜化されているのは “セイヨウミツバチ”(写真右)と “トウヨウミツバチ”(写真左)の 2 種類ですが、収集効率や収益性の高さなどから産業養蜂を担っているのはそのほとんどが “セイヨウミツバチ” です。

※ 写真:Wikipedia より

セイヨウミツバチはトウヨウミツバチに比べ寒さや病気などには弱いものの、距離に関係なく蜜量の多い花を優先して繰り返し集蜜に行くので単一花の蜜を大量に採ることができます。

トウヨウミツバチは手近な花から手っ取り早く集蜜しようとするため単一花の蜜を採ることは難しく、また、大量に集蜜する習性もないことから蜜を採ることができるのはせいぜい 1 年に 1 ~ 2 回程度だそうです。
ただ、その分ミツの完熟度は高く、セイヨウミツバチの蜜のように遠心分離機では採蜜できないため巣を潰して絞り出すようにしなくてはいけません。

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最後に

古代ギリシャの哲学者アリストテレス“ミツバチ研究家” としての顔も持ち合わせていたらしく、当時としてはかなり正確な観察記録を今に残しているそうです。

2000 年以上も昔だというのに女王蜂とローヤルゼリーの関係もしっかり掴んでいたとか…

さすがですね。

まだまだ謎多きミツバチの世界ですが、極めて秩序立った行動や効率重視の生活サイクルは知れば知るほどに大変驚かされます。

人間社会が見習うべき点も多くありそうで、そのあたりもまた詳しく記せればと思います。






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