【はじめに】
美しい砂浜と満天の星空に惹かれ訪れる人の多い 波照間島。(上画像参照)
日本最南端の有人島で、沖縄県の石垣島からさらに高速船で 1 時間かけてようやく辿り着ける島です。
「南十字星」が最も綺麗に見えることでも有名で、ここを目的とするほとんどの人は…
『昼は美しいニシ浜でのんびり』
『夜は光り輝く南十字星にうっとり』
てな姿を思い描いているのではないでしょうか。
が、この島を訪れるには、頻繁に起こりうる大きなリスクを頭に入れておかなければなりません。
てなわけで本記事では、その恐るべきリスクをほぼ確実に回避できるであろう “ワザ” を伝授させて頂きたいと思います。
なお、「ニシ浜」を動画でご覧になられてみたい方は、以下記事内の2番目に貼りつけておりますのでぜひどうぞ。
驚愕の 石垣島 ⇄ 波照間島 の高速船欠航率!
『美しい砂浜に満天の星空… ルンルン』
と胸踊らせながら石垣島に降り立ったものの、離島ターミナルで目に飛び込んできたのは “死刑宣告” さながらの 2 文字…
〖欠航〗
コレ、たまにあることではなく、こと “石垣島 ⇄ 波照間島” の高速船にいたっては日常茶飯事なんです。
見た感じ海は穏やかで、他の島への高速船がジャンジャン出航しているにもかかわらず、波照間行きだけが欠航なんてこともしょっちゅう。
少し古いデータですが、2015 年の “石垣島 ⇄ 波照間島” の高速船欠航率は以下の通り。
なかなかに恐ろしい数値ではないでしょうか。
欠航となると、ほとんどの場合、波照間島に予約した宿はキャンセルせざるを得なくなり、この後どこでどう過ごすか、離島ターミナルのベンチで頭を抱えることとなります。
が、これを事前に回避できる頼もしい移動手段がひとつだけ存在します。
てことで以下伝授しておきますので、波照間島旅行をお考えの方はぜひご参考にされたし。
本記事下の方で有名どころの宿泊予約サイトより簡単に探せるようにしておりますので、本日のお宿探しに是非ご活用下さい。
上 “目次” の〚石垣島での急なお宿探しに〛からも直接ジャンプできます。
石垣島 ⇄ 波照間島 の “ほぼ” 確実な移動手段はコレ! 高速船欠航のリスクはフェリーで回避★
波照間島を目指す方のほとんどは、事前予約可能な高速船(上写真参照)を利用されることでしょう。
ところがコレ、外洋に出ることもあって、船の小ささと波の高さからすぐに欠航となってしまうのです。
出港直前までわからないなんてこともザラ。
しかし、波照間島へ向かうための別手段、フェリー「はてるま 2」なるものもさりげに運航されていて、このことを知らない方は意外に多いようです。
こちらは船体そのものも大きいうえ、島民の “足” や生活物資を運搬する役目も兼ねていることから、そう簡単に欠航することはありません。
つまりは、これの利用を念頭に旅のプランをたてておけば「高速船欠航」のリスクを大きく回避できるってことです。
やや条件つきとはなりますが、格安な 2 時間の船旅、デッキで綺麗な海を眺めながら潮風を浴びて、なんてのもまたよろしいのではないでしょうか。(個人的には最高でした)
てなわけで、知る人ぞ知るフェリー「はてるま 2」の詳細については以下の通り。
フェリー「はてるま 2」ってどんな船?
旧フェリー「はてるま」の老朽化 & 引退に伴って新たに導入された「はてるま 2」。
とはいえ新造船ではなく、長崎で使われていた中古船を買い取りリメイクしたものだそうな。
下動画でも言ってますが、旧「はてるま」よりも “揺れ防止機能” は劣っているらしく、機能面ではグレードダウン ? といえるのかも…
【参考動画】
〖「フェリーはてるま2」運航開始 波照間島航路 〗
“揺れ防止機能” が甘くなったとはいえ、ちょっとやそっとでは欠航しないであろう「はてるま 2」ですが、ご利用にあたっては以下の注意が必要です。
① 運航は毎日でなく、石垣発・波照間発ともに 火・木・土 の週 3 日
② 所要時間は 2 時間
③ 事前予約はできず当日券のみ販売
④ 上記当日券の販売は離島ターミナルのカウンターではなく、旧離島桟橋そばの安栄観光の貨物事務所にて(下画像 青矢印)
➄ 乗船場所も離島ターミナルではなく海を隔てた真向かいの突堤(下画像 赤矢印)
と、ま~多少使い勝手は悪いですが、運賃は高速船に比べて格安(片道 2490 円⦅高速船は片道 4070 円・往復 7830 円⦆)ですし、基本ガラ空きなので、のんびりまったりとオキナワンタイムを満喫することができましょう。
(場合によっては「船酔い」を満喫することになるかも知れず酔い止め薬は必須)
フェリー「はてるま 2」運航スケジュール
【石垣 ➡ 波照間】
9:00 ⇨ 11:00 (通年の 火・木・土)
【波照間 ➡ 石垣】
14:00 ⇨ 16:00 (4 月~ 9 月の 火・木・土)
13:30 ⇨ 15:30 (10 月~ 3 月の 火・木・土)
参考サイト(ヤフージャパン/天気・災害)
“往復フェリー利用” の最もベストな旅プラン★
欠航のリスクを極力回避するためには、やはり往復ともフェリーの利用を強くオススメいたします。
ただ、となると、日程に大きな条件がつくのはどうしても避けられません。
フェリーは 火・木・土 のみの運航で石垣発は朝 9 時の 1 本。
まずこれに乗船するには、前日の 月・水・金 には石垣入りしている必要があります。
(調べてはいませんが、どの飛行機も当日 9 時の乗船に間に合わせるのはキツイかと思われます)
また、U ターンのフェリーも運航は 火・木・土 であることから、波照間入りが火曜か木曜なら現地で 2 泊、土曜なら 3 泊が必要となってきます。
石垣島に戻ってきた後はご自身の飛行機に間に合うかどうかで追加宿泊の必要性が変わりましょう。
コレならフェリーに代替可能! “高速船を利用” する場合のおすすめプラン★
仮にもし高速船を利用するのであれば、火・木・土 の 8 時出港のものをオススメします。
やはりその前日には石垣入りしている必要がありますが…
というのは、万一欠航になった場合フェリーへの振り替えがギリ可能だからです。
チケット争奪戦に負けなければ… ですが。
U ターンに関してもリスクを回避するため 2 泊なり 3 泊なりしてフェリーの運航日(火・木・土)に合わされることをオススメします。
予定日に帰宅できなければ通勤や通学に支障が出る、などの事情があれば、なおさら復路のリスク回避に重きをおくべきかもしれません。
ちなみに 2 ~ 3 時間の滞在だけならば乗ってきたフェリーでの日帰り U ターンも可能ですので、
『ニシ浜だけでもちょっぴり見てみたい』
てな方にはちょうどいいかもしれません。
ニシ浜は波照間港から徒歩圏内ですので昼食がてら 2 時間程度は過ごせましょう。
以上、「欠航」にビビることなく、波照間島で美しい砂浜と煌めく星空の両方を堪能したいのであれば、石垣での宿泊を含めた計 3 泊以上、かつ、往復ともフェリーの利用を念頭に入れたプランをたてられるのがベストでしょう。
旅行プラン(往復フェリー利用)一例
【石垣島発 土曜日のフェリーで波照間島入りする場合( 5 泊バージョン)】
金曜日、自宅出発 石垣島着(1 泊)➡ 翌朝土曜日、フェリーにて波照間島へ(3 泊)➡ 火曜日、フェリーにて石垣島へ(1 泊)➡ 翌水曜日、帰宅
(石垣島発、火曜・木曜 のフェリーで行くならば波照間島泊は2泊で OK)
石垣島での急なお宿探しに
おまけ(波照間島名物 “南十字星” の豆知識)
古くより夜間の重要な道しるべともされ、おそらくは全 88 星座の中で最も人気が高いであろう南十字星。(正式名 = みなみじゅうじ座)
その美しい十字は別名「サザンクロス」ともいわれ、オーストラリアやニュージーランドなどいくつかの国では象徴として国旗にも描かれています。
最も小さな星座ながら全天に 21 個しかない 1 等星を 2 つも併せ持ち、その存在感たるや絶大。
おおよそ北緯 26 度以南であれば全景を拝めることが可能なので、日本では波照間島でしか見えないってわけではありません。
ただ、南であればあるほど(星座の位置が高ければ高いほど)綺麗に見えることから有人最南端の波照間島で見るのがベストだとされています。
日本で見えるのは 12 月上旬~ 6 月下旬にかけてですが、時間的に最も見やすいとされているのは 5 月頃。(21 ~ 22 時くらい)
この時期で、さらに月明かりの全くない「新月」の日に波照間島を訪れたなら最高の星空に出会えることでしょう。
天気さえ良ければ…
【参考サイト】 〖月齢カレンダー〗
南十字星の簡単な見つけ方
1 等星を 2 つ持つとはいえ、満天の星空の中でシロウトには発見が難しいといわれている南十字星。
しかもすぐ近くにはそっくりな「ニセ十字」なるものもあって、これと見間違える人もワンサカ。
てことで、最後に “本チャン南十字星” の簡単な見つけ方を記しておきますので、無事波照間島にたどり着いた際にはぜひお試しあれ。
① 南の空を見る
② 天の川を探す
③ 「ポインター」とよばれる眩しい 2 個並びの星(ケンタウルス座の α 星 と β 星)を探す(画像 〇)
④ 「ポインター」のすぐ西の黒い雲「コールサック」を探す(画像 赤矢印)
➄ 「コールサック」のすぐ右上に寄りかかってるのが、紛れもなく本チャンの「南十字星」です
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