【はじめに】
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各種文献など、古来より日本で最もなじみ深い動物といえば犬や猫よりやっぱ「猿(ニホンザル)」ではないでしょうか。
とはいえ現代における猿のイメージはあまりよろしくはなく、日本各地での猿達によるさまざまな被害はみなさんもよくご存知かと思われます。
わが地元にも「箕面(みのお)」というワンパク猿で有名な地域があり、ワタクシ自身もバッグからサンドイッチを取り出した瞬間に奪い去られたことがありました。(上写真参照)
その時の形相たるや、牙を激しくむき出して凄かったのなんの。
一匹の猿にさえ大きな身の危険を感じたのに、もし人気のない山奥で無数の猿の群れになど出くわしたなら…
そんな恐ろしい状況がある日ある場所にて現実のものとなりました。
てなわけで、今回はとある旅先にて体験した “猿物語” を対処法つきでご紹介。
とはいえ、ここに言う「対処法」は一般的に認められているものではなく、仮に試されて効果がなくても責任は持てませんので悪しからずご了承下さい。
【事件現場】岡山県備中松山城の手前山道
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JR 岡山駅より特急に乗って 30 分ほどの高梁市(上地図参照)は城下町として知られる観光地で、山のてっぺんには重要文化財の天守を持つ「備中松山城」があって町を見下ろしています。
町一番の観光スポットでもあり、曜日や時間帯によっては訪れる人も多いのでしょうが、ワタクシが訪れたのは平日で、しかも人気のまったくない閉館前の夕方。
この城、季節によっては雲海に囲まれるほど標高の高い山城としても有名で、車やタクシーなどが乗り入れられるのは途中の駐車場まで。
そこから城までは木々に囲まれた山道を 20 分ほど歩かなければなりません。
城内見学を終えたワタクシに事が起こったのはまさにこの区間です。
【参考動画】
日本猿の “超” 大群に遭遇
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「ん ??」
薄暗い中、山道を下っていると遥か前方におびただしい数のうごめく “何か” が。
そしてすぐ横から
「ガサガサッ !!」
突然の物音にギョッとして覗き込むと、無数の猿が木の上や木の間からこちらをジーッと見ているではないか。
後ろを振り返るといつの間にやら背後にもウジャウジャ。
前方のおびただしい “何か” も近づいてくるにしたがい猿だということが判明。
いったい何匹いたのか分かりませんが 100 匹どころではなかったかと思われます。
ピンチな状況の中、さらにヤバイことに背中のリュックにはおにぎりやお菓子が…
猿達はジーッこちらを睨みながら「ボスの突撃命令」でも待っているかのごとく異様な雰囲気。
「そういや…」
以前どこかで読んだ何かの本に「猿はヘビが大の苦手」とあったのをふと思い出した。
咄嗟の思い付きでズボンのベルトを手早く抜き取り、両手で持ち上げた瞬間猿達の様子が激変 !
猿はベルト一本で撃退できる ! …カモ
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両手で持ち上げたベルトを生きているヘビのようにグニャグニャと動かすと、猿達はギャーギャー大騒ぎしながら暗い山中へと一匹残らず姿を消しました。
シーン…
これまでの光景が嘘だったかのような静寂がよみがえり、あとは何事もなく無事生還することができました。
ヘビだと思って逃げたのか、はたまた他に原因があったのか…
実際のとこはよく分かりませんが、血気盛んなヤンキーモンキーとどこかで対峙するハメになった際にはダメ元で試してみられることをオススメします。
以上、猿のいそうな場所へ赴く際はできるだけベルトつきの服装にいたしましょう !
【参考動画】
〖はじめて本物のヘビを見たお猿さん…「危険」と判断する本能やばすぎる…!!!〗
おまけ(ニホンザルの特徴)
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❶ メスザルを中心に 10 ~ 100 頭ほどの群れで生活
❷ オスザルは 4 ~ 6 歳くらいで群れを離脱し、単独または複数のオスで行動
➌ 視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚 は人間とほぼ同じ
❹ 雑食性だが、辛さ・におい・アク の強いものはあまり食べない
➎ ジャンプ力は約 2 メートル
❻ 人間の幼稚園児程度の学習能力や記憶力を持ち、美味しいものの場所や恐怖体験は忘れない
❼ 試行錯誤はできるが応用力はない
❽ 2 ~ 3 年に一度、一頭のみ子を出産する
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