名 & 珍ダンサー【極楽鳥】(風鳥)
皆さんは「極楽鳥(ごくらくちょう)」なる鳥をご存知でしょうか ?
一般的に「極楽鳥」などと呼ばれていますがその正式名は「風鳥(ふうちょう)」で、その昔 “風をエサにしていた” とされていたことがその名の由来だとか。
基本ジャングルの奥深くに生息しておりいまだ謎多き鳥ですが、オスがその体のド派手な模様や飾りを駆使しながら風変わりな求愛ダンスを繰り広げることで有名です。
ちなみに極楽鳥(風鳥)とは特定種の名称ではなく、40 種以上からなる各々の固有種を総称したもの。
見た目もダンスも各種それぞれにバラエティー豊かですが、オスがメスの心を射止めようと必死のパッチで踊りまくるのはみな同じ。
ダンスがヘタクソだと相手にされないので本番に向けての練習も念入りです。
なんと先輩オスのダンステクニックを間近で学べるよう若い頃はメスにそっくりなんだとか。(オスだとバレれば即排除されるため)
極楽鳥(風鳥)の生息環境には天敵がほぼ存在しないらしく、そうした環境がハデな模様や飾りを露出させてダンスだの交尾だのに没頭できる生活を可能にしたとされています。
食べられるリスクがないことから生む卵も一度に 1 個だけだそうな。
“ダンスで求愛” などと聞くと “賢い鳥” だと思わせますが、「フウチョウ科」の鳥は「カラス上科」に属しており実際 “賢い鳥” だとされています。
中には本番前にオヤツを用意し、せっせとステージの整理整頓や雑巾がけをする者も。
そうこうしながらアレコレ頑張っても熱演中にプイッと飛び立ってしまうメスも多く、彼らの無念たるや察するに余りあります。
女心が掴めないのはどうやら人間界と同じのようで、女性のご機嫌をとるのはどの世界でも大変ってことです。
そんなこんなで、今回はジャニーズも顔負け ? な極楽鳥(風鳥)の代表格、「コウロコフウチョウ」「カタカケフウチョウ」「オナガカンザシフウチョウ」3 者の求愛ダンスを動画にてご紹介。
彼らの熱きダンスは果たして女心を捉えるや否や…
極楽鳥(風鳥)の生息地は ?
2022 年現在、極楽鳥(風鳥)が主に生息している地域はオーストラリア北東部、およびニューギニア島(パプア島またはイリアン島とも)だとされています。
ニューギニア島はオーストラリアのすぐ北に位置する大きな島で、インドネシアとパプアニューギニアの 2 国が島を分割領有しておりその面積はグリーンランドに次ぐ大きさ。(上地図参照)
人跡未踏のジャングルも多く、いまだ未発見の極楽鳥(風鳥)も多数いるのでは、とも言われています。
以下ご登場の「コウロコフウチョウ」はオーストラリア、「カタカケフウチョウ」と「オナガカンザシフウチョウ」はニューギニア島に生息しており、彼らのダンスは極楽鳥(風鳥)の中でも定番中の定番といえるのではないでしょうか。
個人的にはオナガカンザシが最高…
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