超おすすめ! 東西冷戦時が背景の米大ヒット映画【レッドオクトーバーを追え】
学生時代から映画、特に洋画が大好きで、それが高じて人生初のバイト先はレンタルビデオ店。
で、今のようにVOD(動画配信サービス)などが普及していない時代、何度も見たくなるような作品はそれこそ買うかダビングするしか方法はなく、そうして集めたコレクション(VHS・DVD)は気づけば 1000 本超。
そんな中でも自分史上ベスト 10 に入るのが今回ご紹介する【レッドオクトーバーを追え】なる映画です。
1984 年に刊行された米作家《トム・クランシー》の大ヒット小説が、冷戦終結直後の 1990 年 3 月に映画として全米公開されたもので、その主役は米ソ冷戦真っ只中におけるソ連の最新鋭巨大原子力潜水艦「レッドオクトーバー」。
とだけ聞けば、よくありがちな米ソの “ドンパチもの” かと思ってしまうかもしれませんが、内容は決してそのような単純なものではなく、どちらかと言えば情報戦や心理戦を軸とした “諜報もの” で、主人公も CIA のアナリスト。
【レッドオクトーバーを追え】の監督は、あの【ダイ・ハード】を手掛けた《ジョン・マクティアナン》で、《ショーン・コネリー》(ソ連潜水艦「レッドオクトーバー」艦長)/《アレック・ボールドウィン》(米 CIA アナリスト)/《スコット・グレン》(米潜水艦「ダラス」艦長)/《サム・ニール》(ソ連潜水艦「レッドオクトーバー」副艦長)… などなどメインキャストもハリウッドきっての錚々たる顔ぶれ。(上画像)
発見・攻撃・回避 等、何をするにも “音” だけが頼りの潜水艦の世界で、もしソ連が “音” の出ない潜水艦を開発したならば…
その潜水艦が多数の核弾頭を搭載し、アメリカ目掛けてやってきたならば…
やってきた潜水艦を敵に悟られずうまく手に入れるとするならば…
といった、最初から最後までハラハラドキドキの米ソ冷戦映画で、未だご覧になられたことのない方(特に男性)は絶対必見!
なお、映画の冒頭で⦅米ソ両国ともこの映画で語られるような事実はない、としている⦆といった字幕が流れますが、以下のような記事もあって、内容が実話(ノンフィクション)かどうかの真相はどこか玉虫色。
《トム・クランシー》の著作の正確さは米軍の間でも知られており、1986 年のインタビューで《クランシー》は次のように述べている。
「昨年、《ジョン・リーマン》海軍長官に会ったとき、彼がこの本について最初に尋ねたのは『いったい誰が明かしたんだ?』でした」…と。Wikipedia
【レッドオクトーバーを追え】の大まかなあらすじ
映画を紹介する上で一番難しいのが “内容紹介” ですが、とりあえず差し障りのない程度にだけ以下簡単に記しておきます。
冷戦時代、ソビエト海軍潜水艦艦長である《マルコ・ラミウス》は、最新鋭原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」の艦長として腹心の部下(数名の士官)たちと共に米国への亡命を計画する。
「レッド・オクトーバー」は、過去米国が開発に失敗した「キャタピラー推進システム」と呼ばれる最先端の “無音推進装置” を搭載しており、《ラミウス》はその有効性を実証するため、ある海域で軍事演習を行う命を受けていた。
しかし演習当日、彼はその任務を放棄し、米国を目指すべく舵を北米沿岸へと向けた。
時を同じくして、《ラミウス》の手紙から彼の意向を知ったソ連海軍《パドーリン》提督は、「レッドオクトーバー」を撃沈するため、ソビエト北方艦隊に追跡命令を下す。
一方、現地諜報員からの報告で、ソ連の新型潜水艦に “無音推進装置” が搭載されていることを知った米国は、それとほぼ同じタイミングで、その潜水艦が密かにソ連を出港し、多数の海軍部隊をバックに一路南下している事実をもつかむ。
『戦争をおっ始める気か⁉』
大統領補佐官を筆頭とする対策会議で、各方面の高官たちが 混乱・紛糾 する中、ゲストに招かれていた一人の CIA アナリスト《ジャック・ライアン》が、《ラミウス》の人物像やその背景から目的が “亡命” であることを確信する。
それを口にした《ライアン》は、ほとんどの高官たちから小馬鹿にされ、相手にされなかったが、大統領補佐官個人よりの密かな命によって、《ラミウス》本人に直接真意を確かめること、および「レッドオクトーバー」を手に入れること、を目的に単身現場海域へと向かわされた。
果たして、大勢の乗組員たちを殺さず、それでいてソ連側に悟られることなく、アメリカはうまく「レッドオクトーバー」を手に入れることができるや否や。
レーガン米大統領をも虜にした原作小説
小説【レッド・オクトーバーを追え】は、批評家たち、特にアメリカ政府からの称賛を受け、ホワイトハウスのメンバーにもこの本のファンが多かった。
《ロナルド・レーガン》元大統領は、大統領当時、クリスマスプレゼントとして贈られたこの本を『完璧な物語』『面白くて止められない』と語り、彼の推薦は小説の売り上げを押し上げ、ベストセラー作家としての《トム・クランシー》の評判を確立させた。
小説は軍隊の間でも人気があり、「ニューヨーク・タイムズ紙」を筆頭に、全米のベストセラーリストのトップになった。
また、「ワシントンポスト紙」は、独自の批評で、この小説を『《セシル・スコット・フォレスター》= 海軍をテーマとした冒険小説で有名なイギリスの小説家)がこの形式を完成させて以来、最も満足のいくシーチェイス小説』と称賛した。参考:Wikipedia
【レッドオクトーバーを追え】 映画予告 & オープニング
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映画【レッドオクトーバーを追え】は VOD(動画配信サービス)の「U-NEXT」にて現状(2023 年 10 月現在)無料でご覧になれます。
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