【はじめに】
〖洗脳〗
洗脳…
自分が自分でなくなる恐ろしい言葉です。
ご近所や学校・職場など、あなたの周りにもこうした人の一人や二人はいませんか ?
❶ 普段は穏やかなごく普通の人が、些細なことをきっかけに突如別人と化し荒れ狂うような人
❷ 周囲を顧みず、何かにとり憑かれたかのごとく延々一つのことだけに没頭し続けるような人
もしいらっしゃれば、その人ももしかして…
ワタクシの職場にも約 1 名おりますが、普段真面目で物静かな彼(60 代男性)が事あるごとに豹変する様を見るにつけ、いつも脳裏をかすめるのが歴史上の悪名高き二つの事実。
その一つが “精神を安定させる” のを目的に行われた【ロボトミー手術】で、もう一つが “精神を自由に操る” こと、すなわち “洗脳” を目的に行われた【MKウルトラ計画】です。
そのどちらも廃人が続出するなど失敗に終わった “はず” で、現在はなされていない “はず” ですが、今回はその【MKウルトラ計画】なるものにスポットを当ててみました。
ちなみに、もう一方の【ロボトミー手術】に関しましては別記事にて詳しく記しておりますので、よろしければ併せてご覧下さい。
なおこの計画は、CIA(米中央情報局)主導のもと超極秘裏に行われていたものであり、また公的資料の多くが公開されることなく処分されてしまったこともあって、未だ真相のほとんどが闇の中です。
なので、ご紹介する内容には当時の関係者からの伝聞や、専門家らの推測憶測なども多分に含まれており、どこまでが真実なのかは正直言ってわかりません。
真相究明は難しいとして、今後新たな事実が明らかになるとすれば、どこぞに眠っている資料等が発見されるなりして公開された時かと思われます。
【MKウルトラ計画】とは
【MKウルトラ計画】とは、朝鮮戦争で捕虜となった米兵が敵国に洗脳を施されたあげく、まったくの別人=共産主義者 となって帰ってきたことなどをきっかけとして、1950 年代初頭から 1960 年代末にかけて実施された アメリカ & カナダ での “人間改造計画” のことを言います。
すなわち “洗脳”。
『ソ連・中国・北朝鮮など共産圏の国々には “洗脳” の技術がすでにあるのでは⁉』
と思い込んだアメリカが、
『わが国も遅れをとってはならぬ!』
と焦ったのが背景にあると言われています。
“洗脳” 実験の対象者は実にさまざまだったようで、最初は身内の CIA 局員や刑務所の囚人などを被験者として行われていたようですが、やがては精神疾患のある者など一般国民にすらも手を広げていきました。
人体実験の主だった方法は “LSD(幻覚作用のある無味無臭無色の薬物)の投与” や “高電圧の電流を長期間に渡って繰り返し流す” といったものだったらしく、被験者の大半は飲食物に薬物を混入されたり眠らされたりで、自身の意思なく密かに実験対象とされたそうです。
当然拷問まがいの残忍な実験も数多くなされたことでしょう。
そして、当時の米 CIA 長官《アレン・ダレス》主導のもと、その手となり足となって実験を推し進めた主たる人物が、アメリカ生まれの科学者(CIA 局員)《シドニー・ゴッドリーブ》と、スコットランド生まれの精神科医《ドナルド・キャメロン》。
【MKウルトラ計画】の何たるやを知るのはこの二人の何たるやを知ることと言っても過言ではありません。
《シドニー・ゴッドリーブ》の人物像
写真だけ見れば《リチャード・ギア》風の甘いマスクをなさっておりますが、その実像は “毒物の魔術師” たる《シドニー・ゴッドリーブ》。
生まれつき足に障害を持ちながらも生涯にわたってフォークダンスを愛したという彼は、1918 年に米ブロンクスにて出生。
愛国心の強さから軍への入隊を志願したものの、不自由な足のせいで希望は叶わず、それがなお一層に彼の愛国心を強めたとも言います。
学生時代、化学・農業系コースで優秀な成績を収めた《ゴッドリーブ》は卒業後は政府職に就き、「農務省」など専門分野での勤務を経たのち、30 代前半で CIA(米中央情報局)に入局。
“毒物” に関する高度な知識を有していた《ゴッドリーブ》は、のち CIA 長官となる《アレン・ダレス》に魅入られ、やがては【MKウルトラ計画】の実質トップとして抜擢されました。
二人は「マインドコントロール」、すなわち
〖人間を “洗脳” できるかどうかが世界を支配できるかどうかのカギだ〗
との固い信念を共に有しており、やがては二人三脚でそっち方面の悪名高い計画や実験に傾倒していくこととなります。
“毒物” に目がない《ゴッドリーブ》は開発されて間もない「LSD」に大いに興味を持ち、まずは一定条件のもと、“身内の CIA 局員や刑務所の囚人に長期間にわたって投与する” といった実験を行いましたが、それによって十分に満足できるだけのデータは得られませんでした。
さらなる踏み込んだ実験が可能になったのは【MKウルトラ計画】が正式に承認された 1953 年。
いわば、合衆国政府の “お墨付き” が与えられた形となり、以降は資金をジャブジャブ使いながら、あらゆる人々への残酷非道な人体実験が “国家機密” の傘のもと自由に行えるようになりました。
CIA および《ゴッドリーブ》は、人間を “洗脳” するために必要なプロセスを 2 段階、つまり “脳に新たな情報をインプット” するためには、まず “既存の脳を完全にリセット” しなければならないと結論付け、まず最初に注力されたのが、
『今ある脳(精神)をいかにして破壊するか』
でした。
で、残酷非道な実験をさんざん繰り返したあげく、最後にたどり着いた答えは…
〖脳は破壊はできるがインプットはできない〗
だとされました。
情報が極端に少なく “超謎多き男” の《シドニー・ゴッドリーブ》ですが、以下動画では【MKウルトラ計画】のアレコレと併せて彼個人についても多く語られており、彼の人物像をより詳しくお知りになりたい方にはぜひオススメ致します。
動画でさらに詳しく《シドニー・ゴッドリーブ》
《ドナルド・キャメロン》の人物像
【MKウルトラ計画】には多数のミッションが存在しましたが、そのメインたるミッションを実行したのが《ドナルド・キャメロン》で、《ゴッドリーブ》に引き抜かれた当計画の主犯格の一人でもあります。
スコットランド生まれ(1901 ~)の精神科医で、1950 年代から 1960 年代にかけて アメリカ・カナダ を地盤に医学会長等を歴任した “精神医学界のドン” ともいえる存在でした。
“拷問” についてのアレコレもご専門だったようで、かなりの “サディスト” だったであろうことはおそらく間違いないでしょう。
映画【羊たちの沈黙】の《レクター博士》(演:アンソニー・ホプキンス)を彷彿とさせるかのような雰囲気で、どことなく “S” っぽいお顔はなさっております。
Wikipedia にも…
著しく倫理に反する医学実験で中心的役割だったことと、CIA の依頼による心理的および医学的拷問技術を開発したことで広く知られている
などと記されております。
伝えられている《キャメロン》の理念信条らしきものを一つご紹介すると、その趣旨は以下の通り。
「弱者」は人生に対処できないため「強者」によって社会から隔離されなければならず、また子供達にも悪影響を及ぼすため、彼らを排除することは世の中の安定にもつながる。
う~ん…
やはりかなり歪んだ人間だったようで、“洗脳” を必要としたのは《キャメロン》自身だったように思われます。
また、彼に言わせれば「ロックミュージシャン」も精神障害者なんだそうな。
そして、“精神の障害” は伝染病のように “感染” していくため、政府や警察などの権力者はそれを厳重に管理しなければならない… とも。
こうした思想を持つ《キャメロン》にとって【MKウルトラ計画】へのご指名はまさに “願ったり叶ったり” だったに違いありません。
彼はカナダのモントリオールにある研究所(マギル大学アラン記念研究所)に訪れた「うつ」などの精神疾患者を “治療” という名のもと入院させ、残酷な人体実験の被験者として次から次へと利用していきました。
《キャメロン》にとって彼らは “社会から排除すべき存在” だったので、死のうが廃人になろうが心痛むことなどこれっぽっちもなかったでしょう。
彼の行った人体実験は、本人や家族の同意なきまま、「LSD」や「クラーレ」(麻痺薬の一種)の投与や高電圧の電気ショックを与える、といったものが主流だったようですが、のちの “証拠隠滅” とあわせ、“実験対象者は行方不明になっても気付かれない身寄りのない者を優先して選別していた” などとも言われており、もはやどのような実験でどれだけの被害者が出たかなど、今となってはその多くが謎のままです。
一つだけ間違いないであろうことは、
『《キャメロン》の “治療” で精神疾患が改善した者は誰一人としていなかった』
という当時をよく知る人の言なり。
“拷問” で活用されている「サイキック・ドライビング」
《キャメロン》の行った人体実験のひとつで、最も有名であろうものが「サイキック・ドライビング」なるもの。
これは、薬物を用いて被験者を長期(数週間~数ヵ月)にわたり昏睡状態にさせ、同じ “音” や “声” をその期間中ずっと繰り返し聞かせるといったものです。
“洗脳” としては当時失敗に終わった実験でしたが、のち “拷問” としての効果は見出され、米軍などでは捕虜にしたテロリストなどに対し、有意識下の状態で今でも “活用” されたりしています。(写真参照)
動画でさらに詳しく《ドナルド・キャメロン》 ※ 英語版
〖MK-ULTRA Ewen Cameron〗
【その他 オススメ動画】
〖世界を洗脳したCIA極秘洗脳実験、MKウルトラ計画とは?〗
最後に
前述しましたように、【MKウルトラ計画】は証拠資料のほとんどが処分され、また被験者の多くが “廃人化” してしまったことから全容究明はほぼ困難だとされていますが、
『異常をきたさなかった被験者は一人残らず証拠隠滅のために殺害された』
などといった説も存在し、実際 CIA ならそうしたこともやりかねないため、その信憑性はかなり高いのでは、と思えます。
また、その他の説としては…
『すでに終わったというのは全部ウソで、現在でも CIA の内部において計画が進められている』
などといったものもあり、こうなりゃもはや “想像にお任せしま~す” の世界です。
いつの日か真相の明らかとなる日が来るのや否や。
【おまけ】“日航 123 便墜落事故” の気になる一説
“おまけ” として余談を一つ…
アメリカの属国たる我が国も見えないところでは一体何をしているやら、と大いに気になるとこですが、個人的には未だしっくりこない我が国最大の飛行機事故の “驚愕の一説” を最後にご紹介しましょう。
ちなみに【MK ウルトラ計画】とは何ら関係ございません。
一応は機体後部の「圧力隔壁」の破損が原因としてケリがついてはいますが、
『海上自衛隊の演習弾が 123 便の尾翼に命中したのが原因』
という仰天の説もひそかに存在します。
もしそれが事実だとした場合、そのことが明るみになれば政府に対する猛烈な責任追及は免れようがなく、当時の中曽根内閣は十中八九退陣を迫られることになったでしょう。
そのため、墜落後にまだ大勢いた生存者たちは、政府命令で真っ先に向かわされた証拠の回収&隠滅部隊によって命を奪われた…
といったような信じ難い内容。
このことは
❶『墜落想定位置が二転三転し、また救助隊は翌日まで現場に入れず、そのせいでほとんどの方が亡くなった』
❷『一早く墜落 & 墜落地点を知った米軍が、すぐさま日本政府に救助を申し出たが、なぜか断られた』
という事実と重ね合わせて考えると、『結構信憑性アリ⁇』とも思ってしまうのですが、こちらも真相は闇の中。(他にも説は多数アリ)
【参考動画】
〖【未解決事件】日本航空123便墜落事故の真相 〗
【オススメ書籍】『日航 123 便 墜落の新事実』
【関連映画】「エージェント・ウルトラ」
映画【エージェント・ウルトラ】は動画配信サービスの「U-NEXT」で現状(2023 年 2 月現在)無料にてご視聴いただけます。
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