【はじめに】
〖花のいろは うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に〗
百人一首にも採用された女流歌人「小野小町(おののこまち)」の和歌で、歳とともに失われた自身の美貌を嘆き悲しむ最も有名なものです。
容姿に自信のある女性にはグサリとくる 31 文字ではないでしょうか。
エジプトの「クレオパトラ」や中国の「楊貴妃(ようきひ)」と並び “世界三大美人” の一人としても知られる小野小町…
日本人ならほとんどの方がこの名をご存知かと思われますが、実はこの彼女、超有名人にもかかわらず、その出生から晩年に至るまでのほとんどが分からないことだらけなんです。
なんら根拠のない後世に描かれた絵や、 諸説伝承ばかりが独り歩きし、もはや実在性そのものすら疑問視する声も。
今回は、そんな彼女の逸話や伝説なりと併せ、少々おぞましい姿などもご紹介。
謎に満ちた平安美女「小野小町(おののこまち)」
「小野小町」とは、美貌と頭脳がピカイチの平安時代初期を代表する歌人で、六歌仙・三十六歌仙・女房三十六歌仙 の一人としても知られています。(それぞれについての詳細はそれぞれをクリックして Wikipedia でどうぞ)
情熱的な恋愛感情を表した歌が多く残されていますが、“美人” だったという確かな証拠は一切ありません。
それにしても、超有名でありながらここまで素性のわからぬ人物も珍しい。
“墓” だといわれているものも日本各地に多数存在し、調べれば調べるほどに謎が深まるばかり。
そもそもこの当時は貴族といえど風葬(骨になるまで野ざらし)されることも多く、お墓自体ないのでは ? といった見方すらも。
何よりもまず、この「小野小町」といった名前そのものからして本名ではないとされていて、問題とされているのが “小町”。
“町” は当時宮廷に仕える女性に対して一般的に用いられた名だそうで、彼女もおそらくはそうであったろうとされていますが、頭に “小” とつくことから誰かの妹であった可能性も示唆されており、姉妹揃って宮仕えをしていたのでは、ともいわれています。
具体的には仁明天皇に仕えていた「小野吉子」なる人物、あるいはその妹が小野小町では、といった説がありますが、こちらも確証は何一つありません。
そんな彼女の伝説や逸話をまとめたものとして「七小町(ななこまち)」なるものがありますが、“能” や “浄瑠璃” に明るい方ならよくご存知ではないでしょうか。
「七小町(ななこまち)」とは
小野小町の才覚や美貌、晩年の姿などを伝えるとされる有名な七つの逸話(❶ 草子洗(そうしあらい)小町 ❷ 通(かよい)小町 ❸ 鸚鵡(おうむ)小町 ❹ 卒都婆(そとば)小町 ➎ 関寺(せきでら)小町 ❻ 清水(しみず)小町 ❼ 雨乞(あまごい)小町)を総じて「七小町」と言い、これは “能” や “浄瑠璃” の題材としても古くから定番化されています。
例えば、よく知られる “百夜通い(ももよがよい)” なる話はこの中の「通小町」で、その内容を簡単に申し上げると…
小町に心を奪われたある一人の高級官僚(深草少将)が、
『私の元に 100 日間毎晩通い続けることができたら私を好きにしてイイわよん♥』
と小町に言われ、必死のパッチで 99 日間通い続けたものの最後の最後に病で死んでしまう、といった哀れなお話。(“親の病で行けなかった” など他のバージョンもあり)
ついでに言えば、老婆になった小野小町がその深草少将の怨念によって狂乱状態となり云々、なるお話が「卒都婆小町」。
通説通り素晴らしい貞操観念の持ち主だったのか、はたまた男心を弄んでいただけなのかは定かではありませんが、とりあえず小町にアタックした男達はそのほとんどが目的達成に至らず無念の玉砕を遂げたようです。
小町に悲惨な晩年説(乞食になった等)が多いのは、恋実らなかった男達によってその恨みから “でっちあげ” をくらったのでは、と見る向きもあります。
流派によってさまざまですが、“能” には「習イ物」といわれる修行を積んだ役者にしか上演を許さない演目があります。
「宝生流(ほうしょうりゅう)」では “小野小町が老いを嘆きつつ稚児にひかれて舞を舞う” といった内容の「関寺小町」を、かなりの芸力が要求される最奥の秘曲としています。
余談ながら…
糸を通す穴のない針を「待ち針」といいますが、一説によれば「待ち」は「町」の変形で、“エッチができない女=穴のない女=小野小町” てのがその由来なんだとか。
ほんまかいな…
「小野小町」の “系譜” について
その名とともに大きな謎とされているのが小野小町の “系譜” についてです。
とりあえずは、平安時代の姓氏調査に用いられる基本図書「尊卑分脈(そんぴぶんみゃく)」(説明後述)によって、“出羽郡司” の職にあった「小野良真(おののよしざね)」の娘が小野小町ではないか、という説が最も一般的とされているのではないでしょうか。(上図 ➁)
これは「古今和歌集」の歌人目録で小野小町を “出羽郡司娘” としているのをその根拠としているそうですが、「小野良真」なる人物の名は他の公式書物には一切出てこず、イマイチ決定打には欠けるようです。
それに、仮にこの説が正しいとするならば、「小野良真」の父「小野篁(おののたかむら)」からすれば小野小町は当然孫娘になるわけですが、さもすれば両者(小野篁 & 小野小町)に伝わる他の史実等から食い違いが生じることになるそうです。
結果、「小野篁」の孫娘ではなく “娘” だったのでは、といった説も浮上し、そうなれば「小野良真」とは父娘の関係ではなく“兄妹” もしくは “姉弟” の関係ってことに。(上図 ①)
ふぅ… ややこし…
上記以外にも “出羽国司” の職にあった「小野滝雄」(詳細不明)の娘だとする説などもあって諸説入り乱れておりますが、とりあえず東北地方に何かしらのゆかりを持つ可能性は高そうです。
「尊卑分脈」は日本の初期の系図集で、特に平安時代および鎌倉時代に関する記載は第一級の史料とされています。
が、明らかに実在した人物の名がなかったり、逆に実在の疑わしい人物が記載されていたり、また年代的におかしい部分もあったりするなどで若干信憑性には欠けるそうな。
小野小町の生没年は一切不明ですが、仁明天皇から光孝天皇にかけての時代(833 年 ~ 887 年)に存在した人物(僧正遍昭(そうじょうへんじょう)・文屋康秀(ぶんやのやすひで)・安倍清行(あべのきよゆき)・小野貞樹(おののさだき))と歌のやりとりをしていた記録から、生きた時代はある程度推定されています。
小野小町がホントに美女だったのかは大いに気になるとこですが、以下などによって多少なりとも誇張された可能性はあるようです。
❶「古今和歌集」の序文で、「紀貫之(きのつらゆき)」が小野小町の “歌” の能力についてベタ褒めしたのが “容姿” についてベタ褒めしたものと勘違いされた。
❷「古今和歌集」の “恋” の部で超プレイボーイ「在原業平(ありわらのなりひら)」と並び称され、また、そんな彼を虜にさせた小野小町は当然超美人だったはずだ、とされた。
日本美人の代名詞ともされる「秋田美人」のルーツのひとつにはやはり小野小町も絡んでおり、よく知られる民謡に以下のようなものがあります。
秋田のおなご
(秋田の女性が)
なんしてきれだと
(なぜ綺麗なのかなんて)
聞くだけやぼだんす
(聞くだけ野暮ですよ)
小野小町の生まれ在所
(小野小町の生まれた地を)
おめはん知らねのげ
(お前さん知らないのかい ?)
国立国会図書館デジタルコレクション 【秋田美人とそのルーツ】より
「小野小町」の “生没地” について
小野小町の生誕地や亡くなったとされる地は前述の系譜などからもやはり東北地方が有力とされるようですが、もちろん確たる証拠はなく、その他の地域にも多数存在しています。
そうした中でも一応通説とされているのが生没ともに「秋田県湯沢市小野」なる地。
深草少将とともに小野小町の墳墓があり、その他彼女ゆかりの史跡等も数多く残されています。
これはやはり、小野小町が “出羽郡司” や “出羽国司” の娘だったという言い伝えが大いに関係しているものと思われますが、ただ、ここに言う “出羽郡” や “出羽国” は今の「山形県」では ? といった見方もあり、確たる証拠がない以上秋田県だけで小野小町を独占するのはムリがありましょう。
ザッと調べただけでも亡くなったとされる地は本州各府県に約 20 ヶ所近くもあり、それぞれの地では墓や塚や供養塔などが伝承なりとともに残されています。
なんと「小野小町」の “九相図” も !
グロテスクながらも重要な目的を持つものに「九相図(くそうず)」といわれるものがあります。
奈良時代に伝わったとされる “九相観”(現世の肉体を不浄無常なものとする観念)を元に鎌倉時代から江戸時代にかけて制作された仏教絵画です。
これは、風葬による “死の直後から骨になるまで” の女性の姿を段階的に描いたもので、修行僧の女性に対するムラムラを萎えさせるのがその目的とされました。
性欲を抑制させるに最も効果的であろうとのことからモデルの多くには美女が起用され、その中の一人として当然のごとく小野小町も登場しています。
“心を乱す絶世の美女も死ねばみな同じくこうなるのだ” とリアルな絵で悟らせたのでしょう。
時には “ホンモノ” を見に行かせるケースもあったようですが…
以下は「英一蝶(はなぶさいっちょう)」の作といわれる小野小町の九相図です。
ご自身の有り余る性欲に辟易されている殿方は、どうぞごゆるりとご鑑賞あれ。
とはいえコレ、九相図としてはかなりソフトな方かも。
最後に
京都市東山区の西福寺(さいふくじ)に保存されている嵯峨天皇の夫人「橘 嘉智子(たちばなのかちこ)」(檀林(だんりん)皇后)の九相図はつとに有名で、死に臨み、あえて自身の遺体を道端に放置させたうえ、その朽ち果てていく姿を絵師に描かせたという伝説が残っています。
閲覧・拝観に制限があるかもしれませんが、京都に行かれる際はお調べになられたうえ、西福寺にも足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
以下は、小野小町だか檀林皇后だかが死に際して残した歌だとされています。
事実であれば脱帽。
〖我死なば 焼くな埋むな野に捨てて 痩せたる犬の 腹を肥やせよ〗
【参考動画】
〖【閲覧注意】京都の異界旅 壮絶 風葬 鳥葬を描いた【檀林皇后 九相図/西福寺】〗
〖【閲覧注意】檀林皇后九相図 京都東山 西福寺 橘嘉智子(786 – 850)〗
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